デートの時に男性がお金を全額支払うべきかどうかという論争がありますね。
あなたはどう思いますか?
高井ノリマサは「うじうじ」を論拠に回答を出します。なぜ、女性にとって男性が財布の中身を守ろうとする姿勢が好ましくないと感じられるのか。「うじうじ」を理解すれは見えてきます。ぜひ最後までお読みください。
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はじめに
コミュニケーションスキルコーチでありながら、第一線のAV監督・溜池ゴローという異色のキャリアを歩んできた、高井ノリマサ。T.school運営メンバーと対談しました。 男女、仕事、人生についてのありとあらゆる質問とハウツー、思考や思い、本音のすべてを深堀していきます!
高井ノリマサ(溜池ゴロー監督)プロフィール
この20年で2000人超の女性と面接。その面接をフィールドワークとして、心理学の論理性で裏付けをしつつ、「モテ体質」理論というオリジナルメソッドを開発。自身が主宰を務めるスクールで指導をする他、全国での講演等で理論を伝えている。
デートで割り勘=うじうじした男
デートの場面で男のうじうじが一番出やすいのは、やっぱりお金ですよね。お金っていうのは、将来の不安が出やすいんですよ。
具体的に言うと、「女の子と食事に行って、割り勘」。これはいけないです。
──いまの若い人は割り勘が当たり前になってるという話を聞きますよね。
聞きますね。だけど、それは学生さんまででしょう。
たしかに、学生のときはぼくも女の子におごってもらったりしましたけど、社会人になって、男性側から誘って食事に行くんだったら、きちんと自分のおごれる範囲を分かったうえで、そのつもりで行かなきゃね。
女性側も分かってるんですよ、その男性の収入がどれくらいかなんて。
例えば、同じような収入の男女がちょっといいお店へ行きました、もちろん男性が払う。そしたら女性は「あっ、頑張ってるな」って思ってくれますよね。そんな場面で、「じゃあ割り勘ね」とか「2000円だけちょうだい」ってやったら、最悪ですね。
理由は分かりますか?
自分の財布のなかを守っている姿勢というのは、要するに、自分のお金を使ってしまうと、明日とか近い先の将来に困るんじゃないかという不安を感じて「うじうじ」している状態なんですよ。ぼくから言わせたらこれは、うじうじなんですよ。
デートの予算感についての考え方
──デートでは、男性がお金を払いますよね。ランチ、ディナー、イベント等、色々コースはありますが、どのぐらいの予算感で行けばいいのかが分かんなかったりするんです。例えばランチなら、一般的な1000~1500円の価格帯のランチでいいのか、あるいは30代以上の女性を誘うなら、ランチとはいえ1人最低3000~4000円ぐらいのお店に連れて行くべきなのか。この辺りはどうなんでしょうか。
その人との関係性にもよります。例えば仕事の合間に行くなら1000円でいいんですよ。でも、デートの場合は、その日にわざわざ時間を取ってくれたと考えるべきです。ランチに誘った、そしてOKしてくれた。この時点でお互いフィフティーじゃないんです。
基本的に女性は男性より忙しいんです。
- お化粧もしなきゃいけない
- 一応服も選ばなきゃいけない
女性がわざわざその時間を空けてその日に来るということは、そういうことです。
男性と一緒にランチをするんだからということで、余分にお金がかかっています。そうやって労力をかけて来て、「あぁ、来てよかったな」って思う値段はいくらぐらいか考えてみましょう。たぶん1000円よりも3000円、4000円ですよね。
そう考えると、最低3000~4000円のものはご馳走してあげたいですよね。デートの予算についてはそうやって考えてみてください。
高ければ喜ばれるということではない。
──例えば、ディナーで高級レストランに行って1人5万円とかだと、2人で10万円…。
逆に引かれるよね。
──それは引かれますよね。
「大丈夫なの?」ってなるからね。
──そうですよね。
男性が例えば企業の社長さんみたいな人だったらいいです。「5万円のワイン開ける?」とか言っても、女性からしても気軽に「お願いします」って言えるんですよ。そういう人は払っても平気だし、その分自分が楽しませてあげればいいわけだから。
でも月給が30万円ぐらいの男性がわざわざ夜、高級レストランで5万円のディナーをご馳走してくれるとなったら、「かなり無理してるよなあ」って思うわけですよ。
──所得って分からないですよね。1回目のデートのときに、相手がどのくらい稼いでいるかって分からないじゃないですか。そのときはあんまり高いのじゃなくて、無難なほうがいいですかね…。
そうですね、1回目は無難なほうがいいんじゃないですか。
──無難で。
女性を楽しませるためにって考えるのが当たり前なんですけど、高いお店に行ったからって、相手が楽しむかどうかは分かんないですよね。だから、食事に誘うときに、その女性の趣味・嗜好をある程度は聞いておけばいいんですよ。その中で、適当な予算感のお店を選べばいいと思いますよ。
「相手を誘えない」=うじうじした男
──最初に女性を誘うのもどう誘えばいいか考えちゃいますね。
例えば集団で会って、その中である女性に好意を持った。「食事に誘いたいな」って思いながら、いろんな話をしたら、「私こういうの好きなんです」っていう話が出た。「あっ、今度行きます?」「いいですね」「じゃあ、今度一緒に食事してくれます?」「いいですよ」という流れになったら、例えば「じゃあこういうんだったらこういう店あるけど」みたいに誘って、好感触で返ってきたら、そういう方向で考えていく。
──会話の中で相手の好きなものが出てきたら、自然に誘えますね。
そうですね。
そうやって、相手が楽しんでもらえるであろうお店を、ある程度絞っておく。そのうえで「プラスα楽しませるのはなんだろう」って考えればいい。
そのときにかっこつけて、うじうじして、「あなたと食事に行きたい」っていうのを伝えられない場合は、やっぱり女性は気付いていますよ。「絶対自分に興味あるくせになあ。思いながら言えないんだ。うじうじして」って。相手の男性が自分に興味があると思ったら「かわいい」と感じる女性もいるかもしれないけど、でも、できればそこはうじうじせずに伝えたいですよね。
──女性にはバレてるんですね。
そうです。そして、なぜこの場面でうじうじするのか。それは、断られたら嫌だからです。未来の不安に囚われている。または「どうせ自分なんかモテないし」っていうような、過去の経験に囚われているんですよ。
大切なのは、いま。
たとえ、あなたが「過去に100人に断られました」「過去に100人とデートで失敗をしました」という状況だとしても、過去のデータは関係ない。いま、目の前の女性を食事に誘うっていうことに全力を挙げればいい。
そのときにもし自分に不安があれば聞いてしまえばいいんですよ。「ぼくはあんまりこの手のものって、おしゃれな店知らないんですけど、大丈夫ですか」って。そうすれば、ある人は「別におしゃれじゃなくても良い」って言ってくれるかもしれない。またある人は「私おしゃれなところじゃないと行かないですよ」って言うかもしれない。
そうしたら「じゃあ頑張って調べます」って笑って答えればいい。要するに、前向きに、自分の不安なことは、そのときに問題解決をしちゃえばいいんですよ。
うじうじしない男っていうのは、そういうことです。