モテる男、モテない男。スタート時点から違うアノ部分!?
外見や清潔感、センス、容姿、わかりやすいモテ要素の他に決定的に違うあの要素とは?
高井ノリマサが語る幸せの第一歩、想像力と恋愛のメカニズム。
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はじめに
コミュニケーションスキルコーチでありながら、第一線のAV監督・溜池ゴローという異色のキャリアを歩んできた、高井ノリマサ。T.school運営メンバーと対談しました。 男女、仕事、人生についてのありとあらゆる質問とハウツー、思考や思い、本音のすべてを深堀していきます!
高井ノリマサ(溜池ゴロー監督)プロフィール
この20年で2000人超の女性と面接。その面接をフィールドワークとして、心理学の論理性で裏付けをしつつ、「モテ体質」理論というオリジナルメソッドを開発。自身が主宰を務めるスクールで指導をする他、全国での講演等で理論を伝えている。
幸せ恋愛のビジョン、持ってますか?
–例えば今まで女性と付き合ったことがないって男性が、周りの人が彼女なり奥さんなりと楽しそうにやってるの見ても、今一歩その「(好きな)相手がいていい部分」というのが具体的に実感がわかなかったり。そうすると今ひとつやっぱり行動にも結び付かなかったりする。
結び付かないですね。
–監督のご自身の体験として、まだ女性経験がない人に向けて「彼女(奥さん)がいるメリット」的なところをお伺いできたらと。
想像力だと思います。
脳みそって、すごく柔らかくてビヨーンと伸びる人もいれば、発想が狭い範囲で終わってしまう人もいます。これをまず分かっておいたほうがいいですね。
で、彼女がいるってどんな感じなのか全然想像できない、と。メリットも具体的にわからないと。これは当たり前ですよね。具体的に経験したことがないから分からない。
でも女性経験がゼロの男性でも、ある人は「女性っていいな、付き合いたいな」という人もいれば、何となく「あれれ、気が付いたら年取って付き合う人がまわりに誰もいない」みたいな人もいるでしょう。
–妄想力ですか(笑)
これは単純に言うと、脳みそが活発に想像しているか、していないかだけですよ。
普段から女性を見て「ああ、ああいう人ってどういう人なんだろう。あの人が彼女だったらどんなだろう」とかシュミレートしてると、実際普通に仕事で女性と会ったとしても「この人と男女の関係になったらどうだろう」って想像したり希望をもったりするよね。エッチな妄想も含めてね。
–そういうシュミレートをする人もいればしない人もいる、その時点で違うんですね。
そういう妄想や想像ができる人は、欲望を持ちやすいですよね。「きっとこうだろう」って。人生の目的は全部そうです。
目標や欲望がちゃんとないと、じゃあ具体的に今何をやるべきなのかと、それを達成する計画を立てられないじゃないですか。
–願望と目標ですね。
想像する脳みそが未来を作る
まず「女性と付き合うと何がどう変わるの?」と行動しあぐねてる時点で、まず脳みそを動かしていないんです。もっと具体的に想像して、脳みそを動かすべきなんですよね。
そうしたらもっと自分はこういう生活ができるんじゃないかって希望が持てる。だから女性と付き合いたいって願望が強くなる。
–例えば「犬の気持ちを想像してみろ」と言われても、「犬として生活したことがないから分からない」と言っちゃう人もいると思うんですよ、中には。どうすればうまく想像できるのかなというのが、疑問点として1つあると思います。
例えばですけど、体を動かしていない人がいきなり運動をしたら腰を痛めたりするじゃないですか。
これと同じで、脳みそも普段から日夜いろんな想像をして訓練するんです。女性に限らず「相手の気持ちになって考えよう」とかいう難しい言葉でなくても、いろんな想像を常にしているか、していないかだけなんですよ。
–相手の気持ちを想像する、これはモテ以前のコミュニケーションの基本ですね。
これも例ですが、役者さんってすぐ泣けたりするんです。
ニューヨークのアクターズスタジオなんていう、マーロン・ブランドやロバート・デ・ニーロが在籍したリー・ストラスバーグという演出家が作った学校の話ですけど。
彼らの訓練の内容にこんなものがあるんです。普通にしゃべっているときに、突然「さあ、悲しくやれ」という合図が出される。すると、皆いっせいに悲しくワーっと泣きながらしゃべり始める。次に「さあ、面白く」と合図が出る。そうすると、すぐに切り替えて役者たちが笑いながらしゃべり始める。そんな風に、笑ってしゃべって、怒ってしゃべってと、どんどん感情を切り替えるというんですね。そういうことも訓練で人間はできるようになってしまうんですよ。
僕は、脳みそや性格なんていうのも全部が、積み上げた訓練によって築き上げられたものだと思うんですね。
想像できるかできないかも、普段想像しているかしていないかだけのことだと思う。「できる、できない」じゃなくて「するか、しないか」なんですよ。
「嫌い」を「好き」に、スーパーポジティブ逆転術
–例えば「こういうものを使って想像したらどう」というものは何かありますか。
例えば読書。文字面からなんでみんなあれを面白がるかといったら、場面が浮かんだり雰囲気を感じ取ったりするわけですよ。
もっと言うと、普通、男の人ってオナニーは自分の好みの女性でするんですよ。想像したり、アダルトビデオを見たりして。
逆に「この人、絶対無理」という女性のことを思い浮かべたり、写真を見てオナニーできるかどうかやってみればいいんです。やれば、これはできるようになるんですよ。
–なるほど。
自分は絶対あのタイプは無理だなという人で「いや、この人とセックスしたら」と思いながら、オナニーを1回してみるんです。
1回やれたら2回できます。2回やれたら3回やれますので、そのうち、その人が妙によくなりますよ、頭の中で。
–ええっ!そういうものですか?
動物には絶対にない能力は想像力ですよ。想像力は使えば使うほど鍛えられるので。だからまず頭を常に想像、何でもいいです。くだらないことでも想像するんですよ。
僕は演出という仕事をやっていたので「あの女の子にこの役をやらせたら」とか、面接のときから「この子、こういうことやったらどうなるんだろうな」とか、そういうのをずーっと想像しっぱなしですので。もう想像ばかりなんですよね。
–想像することを積めば、要するに感情が豊かになったりとか。いろんな脳が活発になって、今までできていないことができるようになったりとか、可能性が広がるということですか。
そうですね。可能性が広がりますね。
–ちょっと思い出したんですけど、そういえば、アインシュタインか何かの言葉で「知識より想像のほうが大切だ」みたいなことを言っているんですよ。やっぱりさっき監督が言われたように、想像するというのは人間しかできないすごい高い機能じゃないですか。
そうだね。
–やっぱりそれを刺激してあげれば、今の状態から抜け出るきっかけにはなるだろうなっていう。
なりますよ。
–そうなってくると、今まで女性経験がない、好きな人もいないような男性も想像をする訓練を日ごろやっておくと、おのずとその「好き」という感情が芽生えやすくなったりするとか、そういうことですか。
芽生えやすくなりますね。
僕はアタルトビデオをさんざん撮ってきて、プロデューサーが「この子で撮ってください」っていうときに、「プライベートだったらこの子絶対嫌いだな」っていう子もいるわけですよ。
でも、溜池ゴローという人間は、そうは言っていられないです。嫌いな人を嫌々撮るわけにはいかないです。プロだから。
そうしたら溜池ゴローの頭というのは、その子をまず好きになってしまうんです。
–嫌いな人を好きになる、ですか。
普通は人間を好きになるとき、いいところが見えて好きになるじゃないですか。これが普通ですよね。逆もまた真なりで、好きになってしまうといいところが見えてくるんですよね、これは面白いもので。
だから、まずは好きになる。絶対好きじゃないタイプだとしてもね。
その子を好きになって、そのことまるで付き合っているかのような感覚を一回作ってみるんですよ。そうしたらいいところを見ようとするんですよね。好きに、無理やりにでもなってしまうと。
–面白いですね。無理やり好きになっちゃっていいところも見えてくるって。
まず僕は、人間に対して好きになるところから入ってみる。
感情移入してないうちは冷静に見ちゃってるんですよね。冷静ってことは分析はできるし、分析する脳みそはあります。現実を見る脳みそは。
ただ想像する脳みそは働いてない。
「恋は盲目」って言われるように、結局その人の100%なんか誰も分かるわけないわけですよ。
でも、たかだか顔がすごく好きとかで「あの子たぶんこうだよね。絶対こうだよね」と自分で勝手に想像して、現実とのギャップがショックなんてこともあって。
恋に恋してようがなんだろうが、想像は人を好きになる一番の原動力というのか、何でも想像で解決というか、人間の脳みそは想像力がないと何もできないですからね。
–妄想の末の勘違いもまたよし、ってことですか。
要するに客観的に見るって、例えばですけど過去を回想する時の話ですけど。本を寝転がって読んでいる記憶というを思い出した時に、ほとんどの人間が本の内容じゃなくて寝転がっている自分を俯瞰で見てるようなのを思い出す。
これは実際に見たわけじゃなくて、人間の想像力なんですよ。オギャーと生まれてから、その訓練を自然と人間はしているから、想像力が備わってる。
人を好きになるというのも、好きになる脳みその経験値がないから、要するに訓練をしていないから。好きになる回路が作動しづらいわけで、今から好きになればいいんです。
理屈抜きにまず好きになる。そうしたらその人のいいところが見える。そしたら「人を好きになるってこんなに素晴らしいんだ」と思えて、理屈抜きに好きになることができますよ。
–なるほど。好きになった者勝ちっていうんですかね。
そのとおりです。
–何となく好きになっちゃえば、次にああしたい、こうしたいというのが、芋づる式にどんどん出てくるような気がしますよね。
出てきます。仕事とかスポーツもそうでしょう。なんでも嫌だなと思っていたら何の発見もないけど、「あれ、結構意外とおもろいな」と、そこからどんどん好きになったらどんどん深掘りして、のめりこむ。
野球でいったらイチローとかは、つらいとかより前に、つらかろうが何だろうが、その先深堀りしていくわけですよ。だからあんなすごいことになるわけですよね。何でもそうですね。まずは好きになったもん勝ち。
–なるほど。最後にちょっと参考までに聞きたいんですけど。例えば彼女とかそういうパートナーがいない男性が、特に休みもすることもなかったりで味気ない。自分の人生自体がモノクロームな世界に生きているような感覚が、彼女ができたとたんに総天然色に変わるみたいなこともあると?
変わります。
–なるんですか、それは。
実際に色は付いている。元から色は付いていますからね。ただ、ものの感じ方や捉え方が変わりますよね。
例えば、今まで一回でも大好きな相手と付き合ったことがある人だったら分かると思うけれど、そういう経験がない人はカップルが歩いてるのを見たら、「俺もあんな彼女を作れないかな」とか、「うらやましいな」ってマイナスの自分の部分が出てくる。
だけど女性と付き合いだして張りのある生活をしていたら、そういうカップルを見たら「ああ、俺もまた早く彼女会いたい。」とか「俺の彼女のがかわいいぜ」とか思うわけですよ。もう全然それだけで何もかも変わりますよね。
–そういう時間を体験できないというのはもったいないですよね。オナニーしながらその女優のことを好きになるとか、そういうことをやるだけで、それが実現できるとすればちょっぴりの努力でできますよね。
できますね。
人間の頭なんて、そういう意味で動きますから。だから、その目標や願望がないと、進まないですからね。まずは願望、欲望、目標を持つことでしょう。これは基本ですよね。だから、女性と付き合いたいっていう気持ちをまず持つことですよ。