女性にモテるだけでなく、人間力を向上して仕事にも恋愛にも強くなる。
これがT.schoolのモットーです。
2000人の女性と面談した、高井ノリマサが行うT.schoolで実際に行っているコミュニケーション向上カリキュラムの中身をちょっとだけご紹介します。
今回ご紹介するのは俯瞰で状況を見ることにより隙のない気遣いを展開する「マインドカメラドリー」についてお話します!
コンテンツ
はじめに
コミュニケーションスキルコーチでありながら、第一線のAV監督・溜池ゴローという異色のキャリアを歩んできた、高井ノリマサ。T.school運営メンバーと対談しました。 男女、仕事、人生についてのありとあらゆる質問とハウツー、思考や思い、本音のすべてを深堀していきます!
高井ノリマサ(溜池ゴロー監督)プロフィール
この20年で2000人超の女性と面接。その面接をフィールドワークとして、心理学の論理性で裏付けをしつつ、「モテ体質」理論というオリジナルメソッドを開発。自身が主宰を務めるスクールで指導をする他、全国での講演等で理論を伝えている。
カメラのような客観性で状況を把握する目を持つ
――監督がやられているTスクールの授業の中で採用されている「マインドカメラドリー」について教えてください。
マインドカメラドリーっていうのは、心のカメラを自分のところのポジションから相手のポジションに移してみましょう、ドリーさせてみましょうと。映画の撮影で移動車のことをドリーといいますけど、要するにいつも主観で相手にしゃべっているのを、自分の頭を相手の軸に入れてみるんですよ。
例えば相手は楽しんでいるのかなって、こっちのしゃべっている自分と、またもう一個客観的な自分が、相手がいま楽しいのかどうか、何を考えているのかどうか、悲しいのか、それともうれしいのかというのをいつも観察しながら、相手にある意味、気を使いながらしゃべれるかどうかということなんです。
男性の場合は一方的にしゃべってしまって、相手の状態に気がつかないって状態がけっこうあるんです。
――つまんないんですよね。
男はもう一生懸命しゃべっているんですよ。常に相手がいま何を感じているかというのを、自分の相手の頭の中の片隅で考えたり感じ取りながら喋らないと相手は退屈してしまう。その訓練です。
まず女性に座っておいてもらって、何でもいいですが悲しいこと、楽しいことでも、過去のあったことでもいいし、これから起こる未来のことでもいいです。それを頭の中でまず考えてもらいます。
男性はその間、目をつぶっておきます。なぜかというと、目を開けて相手を観察していたら、場合によっては女性の考えている事を表情で読めてしまうので。
男性に目を開けてもらって、用意スタートで2分間話してもらいます。何の会話でもいい。楽しい会話でもいいし、くだらない会話でも2分間話したあとに男性に「はい、じゃあ彼女は頭の中で何があったでしょうか。何を引っかかってるんでしょうか。何を思っていたでしょうか」を、当てずっぽうでもいいので推測するんです。
――それは会話の内容は全く関係ないってことですよね。
関係ないですね。ひょっとしたら言葉にも何かの表れがあるかもしれないんですけど、基本的に相手が悲しいんじゃないかなとか、すごくつらいことが最近あったんじゃないかなとか、当てずっぽうでもいいんで、相手が何を考えているか、具体的に想像してみるっていう、それをメモするんですね。
それを一とおりずーっと全員のをやったら、そうしたら最終的に「彼女は何を考えていたでしょうか」ということで、みんな思ったことを発表するわけです。それで、女性が「はい、正解はこうです」と。当たる人もいるんですよ。
――メンタリズムみたいですね。
結局練習なんですよ、これも。
車の運転で、「もし子どもが飛び出してきたらどうだろう」ってみんな考えながら、もしもこうだったらと考えながら運転しているでしょう。会話もそうなんですよね。
「もし彼女がきょう悲しいことに遭っていたら」とか「きのう嫌なことに遭っていたらどう言ってあげようかな」と思いながら会話したほうがうまく行くに決まってるでしょう。そういう想像できない人ってまわり見ていないんですよ、全然。
「大丈夫だろう、この話をしたら喜ぶだろう」、車の運転で言ったら「子どもは飛び出してこないだろう」と思って運転しているのと同じなんですよ。
コミュニケーションでも必要な危険予測能力
――会話の事故が起きるわけですね。
だから、心の地雷を踏む人が多いんですよ。「相手がもしこう思っていたらどうしよう」というふうにちゃんと考えておくと、心の地雷は踏みづらいですよ。もちろんあんまり考えすぎて「もっと踏み込んでくれればいいのに」って思う人もいるかもしれないけど、事故が起こったらアウトなんですよね。
――そうですよね。人の気持ちってパッと見分からないかもしれないんですけど、脳みその中で、意識的には感じていないんだけど、明らかに脳の神経細胞は活動したりするらしいんですよ。だから、内心というか意識下では何かを感じているはずなんですね、その相手の感情に関して。
そのとおりですね。勘のいい人がいるじゃないですか。
「あれ、何か調子悪いのかな、彼女」とか、ふっと言ったらやっぱり実際合っていたりすることがあるでしょう。 人間、人の観察をずっとしていると、意外とそれができるようになってくるんですよね。
――元々そういう能力が備わっている可能性も高いですよね、生き物自体に。
例えば、眼球の動きによって、今ビジュアルを考えているのか、音を思い出しているのか、ある程度分かったりすることもあるんですよ。人によって、良いことを話しているときの全体の中の癖と、悪いことを話しているときの体のどこかに出てくる癖、それが明らかな人とかもいるわけですよ。
僕なんかもそういう実験を散々しているんですけど、例えば女性と話します。
その人が虫が嫌いっていうことで虫の話をしているときは、なぜの足の指が何か妙にムニュムニュ動いていたりするとか。人間って何かの記号とかそういう信号みたいなものって必ず出るんですよね。
――相手のことを意識的に観察しないと、というか意識的に相手のことを思わないと、そういうことって身に付かないんですよね、やっぱり。
もちろんそうです、最初は。
やがて身に付く人は身に付くんでしょうね。それこそメンタリストの人みたいにね。最初は練習ですよ。やっぱりいつも意識して相手を見ている、相手が何か嫌なことを思っていないかなとか。
僕なんかは、小さい頃に親戚中をたらい回しになったことがあったのね。親戚の家で居候ですよね。気を使うんですよね。子ども時代から大人の気を使うと、「今、怒ってねえかな」とか、気を使う癖ができて、すごく嫌なんですけれども、その反面、相手の観察力がすごく高かったんですよ。
だから、AV監督になったときに面接をやったら、相手の気持ちが意外と読むのが早かったんですよ。だから、そういう意味では、子どものときのたらい回しは、いい要素になっているのかなと思っていますけどね