「モテ」を語るうえで、まずはじめに確認しておかなければならないことがあります。
「モテる」と一言で言っても、人によりいろんな捉え方があるでしょう。最初に、あなたがどのように「モテる」という言葉を解釈しているのか、一度考えてみてください。
簡単に言えば、「どのようにモテたいか」ということです。
- とにかく多くの女性からキャーキャー言われたい
- 自分が好きな特定の女性から好かれたい
私がこれからT.schoolで述べる「モテる」は、もちろん後者のことです。このことを良く知っておかないと、モテの”方向性”を見誤ってしまうことになります。
Tschoolが目指す理想の男性像
私がどのような男性像へと向かって、Tschoolで指導しているのか、ここでも触れておきます。
「いつ誰と会っても、相手に『また会いたい』と思われる男性。」
これがT.schoolが理想とする男性像です。あなたの男性の友だちに、そういう人がいませんか?「一緒に過ごして楽しかった」「また会いたい」と思える人物です。
「モテるようになりたい」という目標を掲げたのなら、あなたは具体的にどのような人物像を目指すべきなのかを知らなければなりません。あなたに、どんな要素が加われば周りの人から「また会いたい」と思ってもらえるのでしょうか。
是非、具体的に学んでほしいと考えています。
アイドルのような人気者は、現実の「モテ」ではない
「モテる」ようになりたい。その目的を達成するために起こしてしまう間違いとして、よくあるのは”次元が違うモテ男”の素振りをマネしてみようとすることです。
男性から見てもカッコイイ、大作映画で主演を張れるような人気俳優がいますよね。そんな人気俳優たちの、モテの要素をマネしようとするのは無意味です。
なぜでしょう?
それは、彼らのカッコよさは、あくまでも仕事上のことだからです。
そういったモデルさんや人気俳優さんは、「カッコいいこと」自体が仕事ですし、写真やテレビ・映画などの画像を通して、自分をどう見せるかのプロ意識を持っている人々です。
ですから、彼らが作り上げてきた「メディアを通してのカッコよさ」は、日常の生活空間の中にもってきてしまうと、濃すぎたり、ひょっとすると滑稽に映るだけかもしれません。
それは例えるならば、舞台の役者が客席から自分の顔を引き立たせるために目張りを入れたりするのと同じです。舞台上では普通に見えても、楽屋でその顔を見ると、濃すぎるというか滑稽なのです。
私の最愛の妻、川奈まり子はあるヴィジュアル系バンドのヴォーカルの大ファンなのですが、「もし一緒に住むことになって、あのままの雰囲気で始終家にいたりすれば、うっとうしくて疲れるだけだろうね」なんて言っています。
そういうヒーローは遠くにいるので、一般の人は彼らの現実的な生活の中での人間性を知ることができません。人間性を知らないのに人気があるというのはおかしいでしょう。彼らはモテるのとは違うのです。彼らがメディアを通して作り出した虚像がかっこよく見えているだけです。彼らが本当にモテるかどうかは、日常を共に過ごしてみないと分かりません。
その人に「また会いたい」と思うかどうか?
T.schoolが目指すモテの定義と、そういったヒーロー的人気とは別物だと、繰り返しておきます。T.schoolでは表面的な見え方やイメージだけでモテを捉えていません(もちろん表面の見え方が必要ないわけではありませんが…)。
あくまでもコミュニケーションの中で、他者とどのように関係を作れば「また会いたい」と思ってもらえるのかを考えていきます。それは本質的な意味での「モテ」を突き詰めていく作業です。