女性にモテるだけでなく、人間力を向上して仕事にも恋愛にも強くなる。
これがT.schoolのモットーです。
2000人の女性と面談した、高井ノリマサが行うT.schoolで実際に行っているコミュニケーション向上カリキュラムの中身をちょっとだけご紹介します。
今回ご紹介するのは複数の相手に表現する能力を育てる「ショートタイムアウト」についてお話します!
はじめに
コミュニケーションスキルコーチでありながら、第一線のAV監督・溜池ゴローという異色のキャリアを歩んできた、高井ノリマサ。T.school運営メンバーと対談しました。 男女、仕事、人生についてのありとあらゆる質問とハウツー、思考や思い、本音のすべてを深堀していきます!
高井ノリマサ(溜池ゴロー監督)プロフィール
この20年で2000人超の女性と面接。その面接をフィールドワークとして、心理学の論理性で裏付けをしつつ、「モテ体質」理論というオリジナルメソッドを開発。自身が主宰を務めるスクールで指導をする他、全国での講演等で理論を伝えている。
不特定多数の相手の気を引きつけながら話す
――監督がやられているTスクールの授業の中で採用されている「ショートタイムアウト」について教えてください。
ショートタイムアウトは、短い時間で区切って何をやるということです。
3人女性を並べます。その真ん中に男が入ります。2分間与えます。スタートしたらその男性はその3人を、いっせーのせで同時に食事に誘います。
友達同士だったりする女性を3人同時に食事に誘うという、普段絶対使わない脳みそですけど、それをやらせるんですよね。いろんな能力が必要なんですけどね。
――それは難しいですね。
難しいです。
一番大事なことは、場所とか「こういう食事行かない?」っていう食事に行く場所がどれだけ楽しいかという絵柄とかビジョンを、3人同時に想像させるという作業なんですよ。
こういう場所があって、こんなに楽しい。具体的に、ちょっとロマンチックにとか、いろいろ楽しく、見ている人が「行きたいな」って、「なるほど、そうなんだ、おいしそうだな」って女性が3人思って、「今度ご招待しますんで、ぜひよかったら」っていうふうな誘い方をする。それをスマートにやるっていう、そういう訓練ですね。
相手にまず同じビジョンを見せて、それは表現力が大事なので、ただ「お願いします。こういうとこなので行きませんか。これこれこうだから行きませんか」ではダメです。
――それは1対1じゃなくて、一度に3人それをやるっていうのはどういう効果を期待したところですか。
1対1だったら、下手すりゃ理詰めになったり、落ち着いてしゃべれるんですよ。
3人同時だと、表現力がすごく必要。まずみんながビジュアルとして見えないといけないですよね。それぞれが違ったビジュアルを思い浮かべたとしても、すてきだなと、行きたいなという気持ちに、瞬間的にしかも同時にしてやらないいといけないんですよ。
表現力が絶対必要なんですね。その表現力を付けるには、大きな表現力を付けるには、そのやり方が一番いいかなと。
――そうか、一つ一つ時間をかけて考えないことで、処理しなきゃいけないから
そうなんです。
相手が一人なら「何か好きなものある?」「これ好き? あそこって行ったことある?」と、1個ずつこうやって選択肢を絞っていくという順当な手段で相手を誘うことができるわけです、だけど3人はそうもいかないです。「食べられないものない?」「私、カキ」「私、何々」「私、脂身駄目」とか、ばらばらになるから。
聞いて、その中で、その三つが入っていないもので、ここだというものをどれだけ楽しいかって想像させなきゃいけない。
――それは脳みそをすごい活性化しそうですね。イマジネーションを膨らませながら、ある意味、3人別々の内容で、かつ楽しませることを瞬間的に連発していかなきゃいけないなんていったら、ものすごい脳の負荷がかかるから。
ありますからね、こういう状況。
例えばみんなで飲み会があった、たまたま女性が目の前に3人、4人いた。ここでみんな楽しませたら自分の場ができて、たぶん僕は彼女たちとすごくいい友達になれるっていうときに、この子がいいなと思って一人にやっていたら、これは駄目ですよね。みんないなくなりますよね。そうじゃないです。全員に好かれるためには、その4人が同時に面白いと思うような何かをちゃんと表現して伝えないといけないんです。
僕はみんなの前でよく話している。飲み会でも人が集まってワーッとしゃべっているときは、みんながみんな一斉に笑ったり、一斉に「へえ」っていう顔をするんですよね。それを見て、同調して、「ここは盛り上がっていないな」と思ったら、ここが盛り上がるように途中からこっちにちょっとエネルギーを移したりするんですけど。
――それをマスターすると、よく合コンじゃないけど仲間で集まったときに、集まってみたら結局男が自分一人だったみたいな状況もあるわけですよ。そうすると「げっ」と思うわけですよ。3人相手にするのかって。そういうときも怖くなくなるわけですね。
そういうときこそ俺の出番だと、みんなが思ってね。だってそんな状況、めったにないじゃないですか。
――普通は避けたい状況が、逆に180度変わって、自分を盛り上げる場じゃないけど、アピールする場に早変わりするわけですね。
僕は講演会とかセミナーに呼ばれてしゃべるんですけど、懇親会になるとまるっきりその状況なんですよ。1人で10人くらいとしゃべったり。で、マイク持たされるわけですよ。「溜池さん、何か話していただけたら」って。
「じゃあきょうは、女性のためにこういう話をしましょう」と、話しだすとその場の女性はなんとなく聞き出すわけですよね。話しているうちにみんな話に引き込まれてくると、そのまわりにいる男も話聞くしかないですよ。15分ぐらいしゃべっていましたね。
そうしたらその主催者が「いやー、初めてです。会をこうやっていて、立食パーティーでみんながしーんと手を止めて言ってるのは初めてです」って。
――みんなを引き付けて楽しませてという、そんなことができるんだったら、本当に人生楽しくてしょうがないんじゃないですか。
できますよ。でも練習ですね。やっぱり練習するきっかけがみんなないだけで、僕はきっかけなんかよくTスクールで与えているんですけどね。やっぱり脳に一回経験させて、体験させてからやってみようという話で。
人とのコミュニケーション、人間関係に関しては、いろんなことが学びますよね。学んで例題をまず解かないといけないです。
例題を解くのが、僕のスクールでやっているワークなんですよ。あとは問題集をばんばん解いていくしかないんですよ。受験に合格するためには。まずインプットした次に例題。そして問題集。問題集は日常をやらなきゃいけないんです。それを強制的にやらせてくれる学校がないので、僕が作ったということなんですけどね。
――よくみんな復習ってしますよね。復習しないと覚えないって。
ある実験では、復習することは何の効果もないという結果が出たんですよ。何回も何回もそれをインプットの復習にみんな注目しているんだけど、実はインプットの復習効果って、ほぼほぼ低いんじゃないかっていう考えがあって、それに比べるとアウトプットの復習がそれを何倍にも上回る効果が出るという結果があるわけですよ。
そうなんですよ。問題集解くのと一緒ですよ、本当に。それをやっていないんですよね、みんなね。
――それで人生大変わりですからね。
変わりますよ、絶対。みんなそういう機会がなかっただけで、モテている人も、面白い人も、そういう練習をせざるを得ない状況に小さいころや、若いころや、仕事とかでやっぱりあるからなるわけで。
お笑い芸人さんも、あれは笑わせて金を稼ごうと思っているから、必死になって練習しているわけですよね。みんなそうじゃないですか。アナウンサーから何から、みんなそうですよね。
――そうですよね。でも、誰にでもチャンスはあるということですね。